とはいえ、電話でのやりとりや、領収書などをもらう時には、”ぐるぐるさん?” って言われ続けていたものであるが、、
それはさておき、上場直後の10月、Google創業者の二人がそろって共に来日をして、記者会見並びにお取引先との懇親会を行った。
ちなみに、この2人がそろって日本へ来たのは、現在のところこの時をおいて他にない。
上場直後ということで、世間的な注目も集めていたこともあり、お取引先の皆様にも大いにご満足いただけた懇親会だったように思っている。
その後、当時約二十数名だったGoogle Japanの社員を集めて、会議室で彼ら二人を囲んでのミーティングが行われた。
Googleの日本における利用状況やビジネスの現状についての簡潔な報告がなされ、彼ら二人への質疑応答タイムとなった。
前述したとおり、この年は売上の多くを依存していたYahoo! Japanとの提携が終了した年であり、それを挽回する上でも、社員は営業活動に意欲的に取り組んでいた。個人的には日本オフィスの実力を試されている正念場だと思っていた。
そんな背景のなか、創業者二人が日本に来た折角の機会ということもあり、私はミーティングの終盤に手を挙げて、
”Googleで日本がもっと成長するために、もっと人員を採用してほしい”
というアスクをしてみた。
ミーティング自体、ピザを食べながらといったカジュアルな雰囲気であり、自分としては一人の現場の社員の声を聞いてもらいたい、という意図で、当時一番必要と思っていたことを伝えた。
すると、サーゲイ・ブリンは、きわめて冷静に、かつたたみかけるように、
”何人がどのような仕事で必要なのか、具体的な数は?”
”で、その根拠は?”
と強い視線で語りかけてきた。
おっと・・・・
”どんなカジュアルな状況であろうと、マネジメントに何かアスクをするときには、具体的な数字と根拠を常に用意しておくこと”
という教訓を、強いインパクトと共に得ることができたので、個人的には価値のある時間であった。
私はGoogleの最大の強みというのは、その壮大なミッションステートメントと、それを実現するための並外れた使命感を持った経営陣と社員の存在だと思っていた。
- Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。
Googleが提供するサービスは、有償のものであろうと無償であろうと、この一文に全て集約されることになり、これを愚直に追求していけばあとからビジネス上の成功はついてくる、という信念のもと社員は仕事に取り組んでいたし、自分もまたそのミッションの実現に向けて、それを粋に感じて働く一員なのであった。
実現したい信念があってはじめて会社に命が注がれ、強い使命感を持った人たちの不断の試行錯誤によって成長していく、、それを当事者として体感したことは、自分の人生の大きな糧となった。
*参考までに、この当時、携帯するように渡された、Google社員としての語るべきことを書いたカードを紹介したい。
2004年の参考情報
日本のインターネット広告費
1,814億円 (対前年比+53%)
*出典:電通「日本の広告費」
Google 年間売上高 (全世界の売上)
3,189百万ドル(対前年比+118%)
*出典:Google Investor Relations
主なニュース
*ブログがブームに。各社続々とサービスを開始
*ライブドア、楽天、ソフトバンクがプロ野球経営に名乗り
*iモードFelica発表~ケータイがお財布に?
*2005年の個人情報保護法施行を前に、個人情報漏洩が相次ぐ
*米Mozilla Foundation、軽量Webブラウザ「FireFox」を公開
出典:Internet Watch
2 コメント:
よくこれ持ってたね。
Takahiroさん
コメントありがとうございます。
そうですね、何で持っていたんでしょうね。
自分でも良く分かりません(笑)
ここまできたら、もう大事に保管しておきましょうか。
コメントを投稿