この年は、何とも景気の良い話からはじまった。
前年に続き、年初の1月にサンフランシスコでSales Conference が開催された。
前年に続き、年初の1月にサンフランシスコでSales Conference が開催された。
世界各オフィスで営業に携わる社員が、年に一度集まり、経営に関するアップデートやチームビルディングを行うというものである。
この年は、“Base camp(ベースキャンプ) “というキーワードが掲げられ、我々を待ち構えている高い山、これからの登山に向けての決起集会という位置づけであった。
印象的なのは、前年にも招待した外部スピーカーの Erik Weihenmayer という登山家の講演である。
印象的なのは、前年にも招待した外部スピーカーの Erik Weihenmayer という登山家の講演である。
彼は全盲でありながら、世界七大陸最高峰完全制覇という、信じられない偉業を成し遂げている。
まずは彼の日々のトレーニング方法、いかに抜かりない準備をしているか、ということがビデオで紹介され、実際にエベレストに登山した際のエピソード、ビデオはは息を飲むシーンの連続であった。
*YouTubeにも紹介されていますので、こちらからご覧ください。
困難を克服して偉業を成し遂げた彼から発せられる ”この世の中に不可能なことはない”というメッセージは強い説得力を持っており、Google、そして自分自身がこれから遭遇する困難にも立ち向かう、という気概が湧いてきたことを思い出す。(影響を受けやすいのかもしれない)
前年のIPO後、業績も絶好調の会社ではあったが、更なる高みを目指すということを社員に強く印象付けるという経営陣の意図を汲み取った。
会議後は、アメリカ本社では毎年恒例の、レイクタホというリゾートへのスキー旅行(Google Ski Trip)に参加した。
どうでもよい話であるが、行きのバスの中にいたアメリカの若い女子社員達が、総じて "SEX and the CITY" のDVDを見ていたことを思い出す。良く考えてみれば、あれが流行っていた時代とはずれている気がするが..
レイクタホのスキーリゾートは、それほど広くはないので、Googleご一行による貸し切りのような状態であった。
自分は前年にも一度行ったのだが、この年は人数も増えて大がかりになり、夜はパーティーが開かれた。
屋外に5つくらいの大きなテントがあり、各テントがそれぞれテーマを持っており(80’sとか、レゲエとか)、そのテーマに沿った音楽が流れ、飲みながら踊って遊ぶといった具合。
檻に入って踊るダンサーなんかも用意されていた。
IPO後も続く会社の勢いを象徴するような、パーティーナイトであった。
社員が踊り騒いでいるテントの片隅で、ラリー・ペイジとマリッサ・メイヤーが、その様子を遠目で見つめていたのだが、その表情が何故か印象に残っている。
日本流に言えば年に一度の慰安旅行ということになるが、遊ぶときは遊ぶ、しかも金をかけて、、という豪放磊落さもGoogleの良いところだったと思う。
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