2012年3月18日日曜日

2008年 - キックオフミーティング

自分にとって、この年はGoogleでの仕事生活の中で最も変化に富んだ一年であり、自分の新たな目標、それを共に目指す仲間達を得て、働く意欲をかきたてられた、非常に重要な年と言える。
それは自分を取り巻く環境が変化したこと、そして自分自身が変化を起こすために行動したという、両方によるものであった。

2007年のエントリーで書いたように、前年からあらゆる職種での採用が進み、Google Japanの社員は今までとは違うペースで増えていた。そのように、新しくGoogleに入ってくる人たちの働く動機は、ひとそれぞれであったが、中でも、



"Googleの日本でのプレゼンスを強くしたい" 
"Yahoo! Japanの二番手である現状を打破したい"


といったようなマインドを持つ人たち、現状に甘んじることなく挑戦する志を持った新たな仲間の存在は、当時の自分にとっては非常に心強いものであった。
そうした志を持った仲間を中心に、2008年をGoogle Japanの反転攻勢に出る一年にしたいという意志のもと、エンジニア、営業といった職種を超えて課題を共有し、ディスカッションを行う場をニューイヤーキックオフとして新年に開催することにし、自分もその実現に向けて様々な手伝いをした。

年末12月から様々な準備、大勢のユーザーやお客様たちへのインタビューを行い、Googleの製品、サービス、ビジネス手法に対する期待、改善点等に関する"生の声"を30分程度のビデオにまとめ、自分達を取り巻く環境を把握することからはじめることにした。
この準備は正月休みにも行ったが、自分にとっては何の苦でもなく、寧ろGoogleに対する様々な意見を把握することができて勉強になり、また、制作過程で携わった社員とのディスカッションを通じて、”自分たちはGoogleをこうしたい” といった主体的な態度がどんどん生まれ、年始から仕事への意欲が活気づけられた。


当日は朝4:00まで会場の目黒雅叙園で最後まで準備を行い、その後1時間だけ仮眠をとり、自分の役目であったイベント司会進行のためのリハーサルを5:00から行った。
一日がかりの本キックオフミーティングでは、様々なディスカッションが行われ、意義あるイベントだったと思っているが、結果として、開催後、会社規模での目にみえるかたちでのドラスティックな変化はなかった。
ただ、現状に甘んずることなく更に高みを目指すという意志を自ら公にすることにより、自分の働き方を変える機会を創ることになったことは、大きな収穫であった。
新年から、意志がみなぎっていた。 


 

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