ラベル エンターテインメント の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル エンターテインメント の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年12月21日日曜日

百円の恋

暮れも押し迫ってきた今日、2014年のOne of the best movies と言える映画を見た。
「百円の恋」脚本、演出、キャスティングの全てが納得で、全く消化不良を感じない。
人が何かに一念発起する時って、理屈で考えた結果というより、"見返してやる”という気持ちから始まるもの。
安藤サクラ、才能あふれる女優だなあ。すごかった。くせのある登場人物達も"こういう人っているよなあ”とリアリティあり。
終了後の映画館は、観客の満足感と興奮がひしひしと感じられる雰囲気に満ちていた。クリープハイプの主題歌も疾走感があってぴったり。
http://100yen-koi.jp/





2014年10月5日日曜日

ジャージー・ボーイズ

映画"ジャージー・ボーイズ(Jersey Boys)” 。素晴しいの一言。
こういうクロニクルもの、特にイタリア移民、ショービジネスものが好きなのに加え、イーストウッドが監督ならば見ずにはいられない。今日の酒の肴は"Can’t take my eyes off you” 。劇中でこれを歌うフランキー・ヴァリの表情を思い浮かべて何杯も..
http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/

2014年2月9日日曜日

ウルフ・オブ・ウォールストリート

"The Wolf of Wall Street" - あっという間の180分。
登場するみんなのデタラメぶりと、綺麗事でかざらない、欲望ギラギラな世界がなんとも爽快。
”ワイシャツ姿の男たちの青春映画”(by林真理子)はそのとおりだなあ。
大好きなシーンをYouTubeで発見。ディカプリオ最高。
http://www.youtube.com/watch?v=-vgmiDsi-SQ

2013年7月19日金曜日

きっと、うまくいく(3 idiots)

「きっと、うまくいく(3 idiots)」を映画館にて。
インド映画ならではの喜怒哀楽てんこ盛りとスピード感に引き込まれ、あっという間の3時間。久々に映画館で声を出して笑っちゃったなあ。
物語では、格差社会から生じる激しい学歴競争と学生への重圧が問題提起されていますが、若い時に一つのことに没頭せざるを得ない環境というのは、その時は大変でも後から振り返ると貴重に思えるのだろうな、、と学生時代に無為な時間を過ごしてしまった自分には、後悔と苦い記憶が胸をかすめます....光陰矢のごとし。
そんな時でも合い言葉は、
AAL IZZ WELL! (All is well)  うまーくいーく!
http://bollywood-4.com/kitto.html



2013年3月17日日曜日

シュガーマン

「ハーブ&ドロシー」を制作した佐々木芽生監督が絶賛のドキュメンタリー映画『シュガーマン』を角川シネマ有楽町で観ました。

主人公はロドリゲスというミュージシャン。70年代デトロイトで有名プロデューサー
に才能を見いだされ、ボブ・ディランと比較されるほど期待を集めてデビューするも
のの、僅か二つのアルバムのみで音楽シーンから消え去る。しかし、彼のメロディと歌詞がアパルトヘイト時代の南アフリカで自然発生的に共感を得て、一大ブームが巻き起こるが、音楽シーンから消え、死亡説すら流れている消息不明なロドリゲスは、そんなことを知る由もなかった。(当然、70年、80年代のインターネット普及前の話です)


これ以上書くとネタバレになってしまうが、、とにかく登場人物の表情がたまらない映画でした。
インターネットがこれだけ普及した現代では、このような話は生まれないだろう。
いやぁ、映画って本当にいいもんですね。
http://www.sugarman.jp/

2012年5月6日日曜日

南條隆一座とスーパー兄弟

横浜 三吉演芸場へ"南條隆一座とスーパー兄弟"の公演を観に行ってきた。
大衆演劇というジャンルに属するエンターテインメントであり、自分にとっては初めての体験であった。
大衆演劇で思いつくことと言えば、、梅沢富美男、東十条にある篠原演芸場(小さい頃、近くに住んでいたことがあるので)、一万円札で造った首輪のおひねり、、そして最近では北野武映画に出演した早乙女太一、といった断片的なものであるが、一言で言えば中高年女性向けの娯楽なので、自分には縁のないものだと思っていた。
今回、好奇心旺盛なごく身近な方から当日のお誘いを受けたのだが、自分だけ行かないわけにもいかず、、といった流れになり、ひょんなことから行くことになった。
 
(当日の三吉演芸場入口) ここをくぐると未知の世界への好奇心が少しずつわいてきました....



入口で料金2,200円を払い、舞台正面の一般席に座に客席を見渡してみたが、やはりお年を召された女性が多かった。お客さんの入りは良く、開園前にはほぼ満員になっていた。
今回の、南條隆一座とスーパー兄弟の公演。
予備知識が全く無い状態で観に行ったのだが、開演前に劇場をうろちょろしたりして幾つか分かったことがあった。

(開始前に分かったこと)
・公演は二部構成で、第一部はお芝居、第二部はグランドショー といった形式になっているらしい。

・5月1日から29日まで三吉演芸場で公演しており、芝居の演目は日替わりになっているらしい。

・この劇団には座長が二人いて、その名前は龍 美麗 と 南條 影虎 らしい。

 

 

そうこうするうちに、お芝居 "沓掛時次郎" がはじまった。
 主役の時次郎を演じるのは龍 美麗。
”座長っ!”
の掛け声と共に颯爽と登場した彼は、精悍な二枚目であり、ストイックな役柄である時次郎を見事に演じていた。
約90分のお芝居であったが、ストーリーが面白いということだけでなく、役者の演技が素晴らしく、台詞まわしも魅力的で、飽きることなくあっという間に時が過ぎていった。
自分の前で観劇していたご婦人は、すっかり劇に感情移入して何度もタオルで目を拭っていたが、それほどまでに観客を芝居にひきこませる実力を持った役者ばかりであった。

"中高年女性向けの娯楽なので、自分には縁のないもの" なんていう先入観は、芝居の途中ですっかり吹き飛んでいた。

良い意味で期待を裏切られ、登場した役者に心からの拍手喝采!
素直に、おもしろかったです!

そして、第二部のグランドショー。
グランドショーというのは何だろう?
と思っていたのだが、はじまってみれば、歌謡曲にあわせて、約20人の劇団員のみなさまがひとりひとり踊りを披露する、ということが分かった。
これがもうサービス満点で、全役者さんたちがノンストップ・ローテーションで出演して、しかもひとりひとりがお色直しをして登場するというサービス精神に溢れていて素晴らしい。
昭和の演歌、歌謡曲もあれば、現代のジャニーズ、AVEX系もありというバリエーションの中で、役者が日舞的な踊りを披露するのですが、その独特の色気に満ちた目線とムーブがとにかく後をひくほど印象的。
 
これは、第二部グランドショーだけではなく、公演全体を通しての印象であるが、とにかく役者の方々、特に座長の二人の色気というのが半端ないのである。
色気という言葉は適切でないかもしれない 。
彼らは大衆演劇一座に生まれ、2、3歳で初舞台に立ち、幼いころから一座と共に日本各地を巡業し、全ての人生を芸能に捧げてきた "ナチュラルボーン役者"  である。
そうした予備知識がなくても、彼ら役者がそういう人生をおくってきた人にしかだせないオーラ、色気をむんむんに放っているということを、目の前で観ればきっと感じることだろう。

例えていうなら、マイケルジャクソン。
彼は幼いころから、兄弟共々ショービジネスの世界だけで生きてきた人である。
一般人が体験するような世界を知らずに、自分の人生をエンターテインメントにひたすら捧げてきた。
だからこそ、ぽっと出の歌手とは一線を画した卓越した技術を持ち、エンターテイナーとしてのすさまじい色気をはなっていたと言えるのではないか。

自分は、この龍 美麗 と 南條 影虎という二人の座長の演技と踊りを通じて、そうした感想を持ち、その一挙手一投足に大いに楽しませてもらいました。

 
第二部もたっぷり90分。 あわせて3時間の公演でしたが、このような素晴らしい技術をもったエンターテイナーの芝居とショーで2,200円というのは、とても安いと思う。
あるいは、この値段だからこそ、大衆演劇として歴史を築いてきたのかもしれない。
しかしながら、一つだけ言えるのは、
"2,200円以上のお金をとりながら、この劇団以上の エンターテインメントを提供しているものが、世の中にどれだけあるのだろうか?”
ということである。

中高年のご婦人だけのもの、とするには勿体ないくらい楽しいのが、 南條隆一座とスーパー兄弟のパフォーマンスでした。
また観に行ってみたいと思います。
ここでしか体験できない何かがあるから。
先入観を持たずに、ぜひ一度、彼らプロの役者のエンターテインメントをご覧になることをおすすめします。

 (公演終了後) 出演者全員で客を見送ってくれます。本当は二人の座長と写真を撮りたかったのですが、なぜか遠慮してしまいました。