2015年5月10日日曜日

Facebookでの二週間を経ての第一印象

Facebookに入社して二週間。Menlo Park本社での研修、社員とのコミュニケーションを通じて得た第一印象を備忘録として手短に記したいと思います。

会社の顕著な特徴として感じたことは大きく二つ。
一つはHacker Cultureの根強さ。何よりもスピードを重視し("Move Fast"は再頻出のスローガン)、問題を解決する能力と行動力を伴うことが求められ、それを実践し続けているギラギラした社員が多い。難しい問題であればあるほど、それにやりがいを感じる...というようになればホンモノ。

二つ目は人間に対するアテンションの高さ。新入社員に対して"We are family" "This is now your company" と初っ端から力説されれば、前のめりになるもの。それは序の口として、オフィスの至る所に”Move Fast” “Be Bold” “Focus on Impact” といったスローガンが掲示されているが、これは現状に埋没しがちな”人間”という生き物への理解から来ている対策ではないか。プリミティブだけど大切。
して、人間に対するアテンションの高さが、結果として多様性(Diversity)に繋がっている。
"Diversityが重要だから、あるグループに属する人を採用しよう”という動機ではなく、 人間に対する高いアテンションの結果としてDiversityが生まれている。ということである。
このカルチャーは、Facebookという人間を扱うサービスを提供しているというオリジンに加え、COOのシェリルに負うところが大きいのではないだろうか。
”とびきり優秀で世話焼きな学級委員長”というのが、僭越ながら、自分がGoogle時代に体感した彼女の印象。人との距離をつめてくる躊躇のなさは、どんな人に対してもアテンションを持って接する彼女のNatureを体現していると感じた。
Google時代にやってきたこと、できなかったことを、FacebookではCOOとして会社全体のカルチャーを築くことに邁進してきたのだろう。

そのシェリルの伴侶の突然の訃報により、今週Menlo Park本社はそこはかとない悲しみに包まれていた。社員達の悲しみの深さを知るにつれ"We are family”という意味を図らずも実感するというのは、何ともやりきれない。
自分には微々たることしかできないが、この局面が少しでも良い方向に向かうよう、仕事によって行動したい。
明日からはシンガポールにて第二弾の研修とAPACのFamily達と会いに行って参ります。










 

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